彼に振られたばかりで意気消沈しているあなた。
道を歩いている途中、知らない男にいきなり押し倒され、唇を奪われてしまう。
男の名前はティケシー、疫病で滅びかけている星から逃れてやってきた宇宙人。
頭にアンテナを立て挙動不審な動きをしていたため、変質者と間違えられ、
警察に追いかけられていた。
ティケシーは地球が安住の地として相応しいか調査を開始。
あなたまで頭にアンテナを着けさせられ、調査が終了しなければそれは外せないという
理由から無理矢理付き合わされるはめになる。
さらには、子孫を残すためという大義名分で、隙あらばあなたを襲おうとする。
ティケシー(呼び名:タケシ)はただのデンパなのか、それとも本物の宇宙人なのか……?
サンプルボイス
・トラック3
【タケシ】
「ここが……君の家か」
【タケシ】
「……ふむ、シンプルだが優しい色合いでまとめられているな。……家具の形はとてもよく似ている。ベッドも……」
【タケシ】
「SM星よりも柔らかくて寝心地がよさそうなぐらいだ」
【タケシ】
「……ん?」
【タケシ】
「狭い? いや……一人暮らしならば、ごく平均的な住居に見えるが。
……そうなのか? これでもこの星では狭い方なのか。
……SM星は人口に比べ、住居として利用できる土地が少なかったからな。面積の約半分は砂漠と荒地だった」
【タケシ】
「……ところで、だ。こほん。
先ほども説明したが、このままではSM星人の血が途絶えてしまう可能性がある」
【タケシ】
「あ、いや、誤解をしないように。
お互いのやり方や体の仕組みが違う場合もなきにしもあらず。いざ子作りをしようと思った時に、手間取って
スムーズにいかなかったというのもよくないだろう。
……つまりだな」
【タケシ】
「この場で一度試してみないかと言っているんだ。ん……」