平凡な女子大生であるあなたの前に、突如として現れたおかしな青年──
魔法世界のプリンス、ハピルナパプリカフリカッセⅢ世(人間名・ヨシオ)。
我が儘で女遊びが激しい彼は、魔王から「人間界で最初に会った娘を
心から幸せにしなければ魔界には帰らせない」と言われ、やってきた。
「おまえを幸せにしてやる」と口では言うものの、一人暮らしの主人公の家に上がり込み、我が儘を言いたい放題。
何不自由なく暮らしてきたヨシオは人を幸せにする方法を知らなくて……?
サンプルボイス
・トラック2
【ヨシオ】
「……ふ、ふふふふ、俺から逃げられると思うのか? バカめ。さあ、大人しく俺の手で幸せになってもらおうか。
……なんだ、そのぽかんとした顔は。ああ、なるほど、そうか、俺に見とれているんだな。まあ、それも仕方がない。
これほどいい男は人間界にはなかなかいないだろうからなあ」
【ヨシオ】
「……は? 愛の魔術師? おまえは何を言ってるんだ。俺のどこが愛の魔術師に見える。どこからどう見ても、
立派な魔界のプリンス様だろう?」
【ヨシオ】
「この美しい黒髪! 真紅の瞳! 整った顔! すらりと伸びた手足に長身! 黒いマントに黒いエナメルの靴!
どうやって着るのかわからない、難解な構造の服!!」
【ヨシオ】
「……素晴らしい……」
【ヨシオ】
「まあ……なんだ、その、とある理由があって、このヨシオ様は、人間の世界で最初に出会った女を
心から幸せにしてやらないと、魔界に戻れないのだ。
いいか、理由は聞くなよ? 絶対、絶対に聞くなよ!?
……うむ、おまえは素直でよろしい」
【ヨシオ】
「まあ、なんにしろ、おまえは世界一幸運な女だぞ。なんと言っても俺様直々に幸せにしてやるんだからな。
ほらほら、もっと近くに寄れ」
【ヨシオ】
「さあ、さあさあさあさあ! 俺様がひいひい言わせてやるからありがたく思え!」
【ヨシオ】
「ふふふ……愛いヤツめ。んっ……」